LINEは個人メッセージのやり取り以外にも、ビジネスシーンでも利用できる公式アカウントがあるのはご存知でしょうか。
LINE公式アカウントなら、自社のビジネスを飛躍させるさまざまな機能が利用できます。
この記事では、ビジネスに利用できる公式アカウントの7つの機能やビジネス上の注意点をご紹介します。
公式アカウントの開設方法も解説しますので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
LINEをビジネスに活用するならLINE公式アカウントが使える
LINEをビジネスに活用したいと検討中なら、LINE公式アカウントが利用できます。
LINE公式アカウントについて詳しく解説していきます。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントとは、通常のLINEとは違い、企業や店舗がビジネス用に使用するためのアカウントです。
以前は、LINE@など多様なアカウントがありましたが、現在はLINE公式アカウントに統一されました。
LINE公式アカウントの料金プラン
LINE公式アカウントの料金プランは、「フリープラン」「ライトプラン」「スタンダードプラン」の3種類があります。
どのプランに加入しても、同じ機能を利用できますが、「無料で毎月配信できるメッセージ通数」と「追加メッセージの料金」が違います。
フリープラン | ライトプラン | スタンダード プラン | |
月額固定費 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ通数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 不可 | 5円 | ~3円 |
ビジネスで使えるLINE公式アカウントの機能
ビジネスで活用できるLINE公式アカウントの7つの機能をご紹介します。
セグメント別メッセージ送信
ユーザーの登録情報から、性別や年代、地域に応じたセグメント(属性)別に、メッセージを一斉送信する機能です。
キャンペーン情報や新商品の案内など、リアルタイムでユーザーにとってメリットのあるメッセージが送信できるので、集客や購入促進につなげられます。
LINEチャット
ユーザーからの問い合わせに対して、通常のLINEのトークと同じように1対1でチャットができる機能です。
画像や動画も送信できるので、円滑にユーザーとコミュニケーションがとれるメリットがあります。
LINEコール
ユーザーとLINE公式アカウントから無料で通話ができる機能です。
ユーザーは電話番号を提示する必要もなくビデオ通話も可能なので、まるで直接対応してくれたかのように安心感を与えられるメリットがあります。
ショップカード
紙のポイントカードと同様に、LINEのトーク画面から使用できるポイントカードを作成できる機能です。
ユーザーはポイントカードを持参する必要や紛失する問題もないので、店舗のリピート率アップの効果が期待できます。
リッチメニュー
ユーザーがLINE公式アカウントのトーク画面を閲覧した時に、画面下部に大きく表示されるメニュー機能です。
リッチメニュー内には、予約や自社のアドレスなど複数の情報を掲載でき、ユーザーはワンタッチで外部サイトに遷移できます。
クーポン
ユーザーに自社で利用できるクーポンを配信できる機能です。
ユーザーは、トーク画面やタイムラインなどに配信したクーポン画面を提示するだけで、プレゼント・割引などのユーザー限定特典が受け取れます。
クーポンの開封率や使用履歴数のデータ分析も閲覧可能なので、ユーザーに最適なクーポンを発行し使用率を高めることもできます。
レポート機能
日ごとの友だち追加数やブロック数、リッチメニューのクリック数、メッセージの送信数、タイムライン投稿の閲覧数などをグラフで可視化する機能です。
メッセージの反応(インプレッション)がデータ化されるので、マーケティング戦略が練りやすいのが特徴です。
LINEをビジネスに利用するメリット
LINEのビジネスへの活用には、社内向け・顧客向けで以下のようなメリットがあります
- 社内向け:コミュニケーションが円滑に取れる
- 社内向け:一度に大勢の人に業務連絡ができる
- 顧客向け:柔軟に顧客対応ができる
- 顧客向け:店舗やWebサイトへ送客ができる
それぞれ詳しく解説します。
社内向け:コミュニケーションが円滑に取れる
LINEは、リアルタイムで会話しているかのように手軽にコミュニケーションが取れるメリットがあります。
ビジネスメールでは、本題以外にあいさつなどの定型文章を書く必要がありますが、LINEは本題のみの文章をやり取りすることが多いため、連絡をする負担が軽減されます。
社内向け:一度に大勢の人に業務連絡ができる
LINEのグループ機能を使うと、一度に複数の人たちと連絡ができるので、簡単に情報共有ができます。
メールでのやり取りの場合、CCの入力漏れなどによる情報伝達がスムーズに行われないトラブルが起こる可能性もあります。
しかし、LINEは未読か既読か表示されるので、トラブルが回避できるメリットがあります。
顧客向け:柔軟に顧客対応ができる
ピーク時や営業時間外は、顧客からの電話対応ができない時があります。
電話の取り逃しは、顧客の他店舗への流失やクレームを招くリスクがあります。
一方LINEなら、企業側は手が空いている時間にメッセージの確認や顧客対応をすることができます。
さらに、企業側は少人数での応対が可能なため、人件費を削減できるメリットもあります。
顧客向け:店舗やWebサイトへ送客ができる
LINEには、テキスト以外にも画像や動画、公式サイトのURLを送信できます。
画像や動画を効果的に活用することで、自社の商品やサービスの魅力をよりダイレクトにユーザーに伝えられます。
さらに、店舗の住所や自社の公式サイトを掲載することで、ユーザーの次なるアクションを誘導しやすいメリットもあります。
LINEをビジネスで利用する際の注意点
LINEは利便性が高い一方で、業務上で利用するにあたり情報セキュリティーの問題を抱えています。
LINEをビジネスで利用する際の注意点をご紹介します。
機密事項・個人情報のやり取りをしない
LINEには、従業員一人ひとりの行動を管理・制限する機能が搭載されておらず、社内の機密事項や個人情報を社外に流出しようと思えば簡単にできてしまいます。
そのため、個人情報や機密事項についてはLINEでやりとりするのは避けましょう。
また、退職した社員がそのままLINEグループに参加し続けている状態を避けましょう。
社内の機密事項が漏洩するリスクがあるので、退職時にはグループからの退会と会話ログの破棄を徹底してください。
友達自動追加機能はオフにする
LINEは、指定しない限り「友だち自動追加」機能は自動的にオンの状態です。
LINEアカウントを知られたくない人とも自動的にLINEで繋がる可能性があるため、友だち自動追加機能はオフにしましょう。
自動的に友だちになってしまった相手に、仕事の内容を誤送信するリスクを避けることができますよ。
アカウントのなりすましに注意する
「友だち」に同僚の名前が表示されたので、社内グループに追加したら、実は乗っ取られたアカウントによる「なりすまし」だったケースがあります 。
プライベート端末でLINEを使用する場合は、簡単な業務連絡だけに利用することをおすすめします。
マナーを守る
LINEは手軽に連絡しあえるツールとして普及したため、仕事とプライベートの線引きができず公私混同しがちです。
連絡をするタイミングを配慮する、長時間の既読スルーをしないなどのマナーをわきまえていない利用をしていないか注意しましょう。
LINE公式アカウントの開設方法
LINEをビジネスで利用するために必要なLINE公式アカウントの開設方法をご紹介します。
以下の3ステップを踏むだけで、無料でLINEアカウントの開設は完了です。
アカウントを開設
LINE公式アカウントのサイトにアクセスして、「LINE公式アカウント開設(無料)」をクリックしましょう。
「アカウント作成」をクリックします。
個人のLINEアカウントかメールアドレスを登録
LINEアカウントかメールアドレスで登録をしましょう。登録後にLINE公式アカウントの開設ができます。
管理画面にログイン
アカウントの開設後は「LINE Official Account Manager」(管理画面)にログインし、アカウントの登録は完了です。
ビジネスにLINEを利用した成功事例3選
実際にLINEをビジネスに利用して、成功した事例を3選ご紹介します。
蒲郡市ボートレース事業部
愛知県蒲郡市ボートレース事業部様は、メールマガジンで情報を配信していましたが、開封率が30%程度と顧客の反応に手応えを感じていませんでした。
リアルタイムでの情報配信と顧客管理をするためにLINEを活用しました。
その結果、1年8か月で2万人の友だちを獲得し、現在までに4万人弱の24あるボートレース場で現在No.1の友だち数を誇っています。
新興出版社
新興出版社様は、教育系の出版物・サービスの制作・販売を行う企業です。
顧客と繋がるために、書籍にハガキを添付、QRコードを書籍に掲載してウェブアンケートを実施しましたが、回答率が全体の1%程度と顧客との接点は増加しないのが悩みでした。
そこで、顧客と1対1の問い合わせ窓口として公式LINEを開設をしました。
その結果、2年間で登録ユーザー数は37,000人、導入前と比較して100倍以上に相当する顧客と繋がり、顧客に寄り添った情報発信に成功しました。
ケインズアイコンサルティンググループ
ケインズアイコンサルティンググループ様は、士業法人を母体とした総合コンサルティング企業です。
コロナ禍の影響もあり、特に遠方のお客様との接点が減少し、情報発信手段の改善が必要でした。
そこで、顧客専用の公式LINEアカウントを開設しました。
業種によってはリアルタイムで変化する情報を即時に発信することを求められますが、公式アカウントの開設により顧客対応が24時間可能になりました。
また、お客様側もLINE上で自動的に問題を解決でき、電話をする必要がなくなったと高評価を得ています。
まとめ
LINEをビジネスで利用できる公式アカウントの機能やメリット・注意点をご紹介しました。
LINEは気軽に大勢の人たちとコミュニケーションができるツールとして、私たちの生活に不可欠なものとなっています。
LINE公式アカウントをビジネスの場面でも利用すれば、多くのユーザーに商品やサービスを知ってもらうきっかけにもなり、社内の円滑なやり取りにも役立つでしょう。
LINE公式アカウントは無料で手軽に開設できますので、この記事を参考にして開設してみてください。
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