こんにちは!LINEマーケティングツール「KUZEN-LINK」編集部です。
LINEキャンペーンは、顧客エンゲージメントの向上や新規顧客の獲得に非常に有効です。しかし、その成功には戦略的な計画と適切な実行が重要なポイントになります。
本記事では、様々な業種でのLINEキャンペーンの事例を取り上げ、それぞれがどのように集客効果を上げ、どのようなポイントに着目しているのかを詳しく解説します。
目次
- 1 LINEキャンペーンとは?
- 2 [業種別]LINEキャンペーン事例
- 3 [5つのメリット]LINEキャンペーンが集客に効果的な理由は?
- 4 [5ステップ]LINEキャンペーン実施の流れ
- 5 LINEキャンペーンの成功に必要なポイント
- 6 LINEキャンペーンで効率的に公式アカウントの友だち登録を増やせます
- 7 集客とファン化を効果的に実現LINEマーケティングツールKUZEN
LINEキャンペーンとは?
LINEキャンペーンとは、LINEアプリを通じて行われるマーケティング活動のことを指します。企業は自身の公式アカウントからユーザーに向けて情報を発信したり、特定のサービスや商品についてのプロモーションを行うことができます。
これにはクーポンの配布や新商品の告知、イベントの招待などが含まれ、ユーザーと企業のエンゲージメントを深める効果があります。
[業種別]LINEキャンペーン事例
[飲料・食品]ホームページ企画と連動させたLINEキャンペーン
サントリー /BEER iLAND 冒険型ビール工場体験
(出典:サントリー公式ホームページ)
サントリーは、自社ホームページで「BEER iLAND 冒険型ビール工場体験」というオリジナルコンテンツを公開しています。
このコンテンツは、RPGのようなゲーム形式でビール工場体験ができるという内容です。さらに、コンテンツが終了するとサントリー「プレミアムモルツ香るエール」が含まれる「こだわり堪能キット」というプレゼント企画に応募できます。
ニッスイ/No.1を決めよう! から揚げラップバトルキャンペーン
(出典:ニッスイ公式ホームページ)
ニッスイは、2023年4月〜6月にかけて「No.1を決めよう! から揚げラップバトルキャンペーン」というLINEキャンペーンを実施していました。
具体的には、対象商品を購入して応募するとQUOカードが抽選で当たるキャンペーンと、人気お笑い芸人を起用したオリジナル動画を視聴して応募するプレゼントキャンペーンの同時実施です。
キャンペーンの応募には、ニッスイのLINEキャンペーン専用公式アカウント「ニッスイLINEキャンペーン」への友だち登録が必要でした。こちらも、商品アピールとホームページ企画が連動したLINEキャンペーンです。
商品引換券プレゼントキャンペーンも効果的
(出典:KIRIN公式ホームページ)
(出典:サントリー公式ホームページ)
飲料メーカーでは、商品引換無料券が当たるLINEキャンペーンも実施しています。これは、LINE公式アカウントにアクセスし、くじ引きする方法のクーポンキャンペーンです。
(出典:KIRIN公式ホームページ)
引き換え可能なコンビニの店頭で行える手軽さがあるため、ユーザーが友だち登録しやすい心理的効果が期待できます。
[観光・自治体]LINE限定の地元名産プレゼントキャンペーン
観光三重/LINE限定プレゼントキャンペーン
(出典:観光三重ホームページ)
観光三重は、抽選で松阪牛が当たる「LINE限定プレゼントキャンペーン」を実施しました。観光三重のLINE公式アカウントは、タップするだけで観光情報が手に入る、友だちが使いやすい仕様です。キャンペーンの応募には、観光三重のLINE公式アカウントに友だち登録する必要がありました。
松阪牛は、三重県を代表する名産のひとつでもあります。名産プレゼントキャンペーンをLINEキャンペーンで実施し、友だち登録と地域の魅力発信を両立させています。
愛知県小牧市/LINEセグメント配信リニューアルキャンペーン
(出典:小牧市ホームページ)
愛知県小牧市が実施した、「LINEセグメント配信リニューアルキャンペーン」も、応募すると地域の名産が抽選で当たるLINEキャンペーンです。
小牧市の名産を使った「名古屋コーチン鍋セット」プレゼントキャンペーンへの応募には、小牧市のLINE公式アカウントへの友だち登録が必要です。
[EC(通販)サイト・小売]ポイントプレゼントで購買意欲を刺激するLINEキャンペーン
Yahoo!ショッピング/LINE友だち感謝くじ
大手ECサイトのYahoo!ショッピングのLINE公式アカウントでは、「LINE友だち感謝くじ」といったポイントプレゼントキャンペーンを実施しています。
具体的には、LINE公式アカウントに友だち登録することで、買い物で利用できるPayPayポイントなどが当たる形のLINEキャンペーンです。LINE公式アカウントはスマホから簡単にアクセスできるため、友だちの購買意欲を刺激できるLINEキャンペーンの方法になります。
ジョーシン/LINE友だち限定!毎日チャレンジ
(出典:ジョーシンホームページ)
家電をはじめとする大手ECサイトのジョーシンでは、「LINE友だち限定!毎日チャレンジ」といったLINEキャンペーンを実施しています。こちらは、1日1回限定で、買い物に利用できるポイントが当たるLINEキャンペーンです。
ジョーシンのLINE公式アカウントに友だち追加することで、キャンペーンに参加可能になります。毎日1回はチャレンジできるので、友だち登録の獲得に加え、ECサイトのアクセス数も増やせるLINEキャンペーンの方法です。
LINE限定の割引クーポンやプレゼント抽選キャンペーンも有効
(出典:ニッポン放送・ラジオリビングホームページ)
また、LINE限定の割引クーポンやプレゼント抽選キャンペーンなども、ECサイトで採用されているLINEキャンペーンの方法になります。
[美容・コスメ]店舗への集客も促せるLINEキャンペーン
コスメデコルテ/LINE友だち限定サンプルプレゼントキャンペーン
(出典:コスメデコルテホームページ)
コスメブランドのコスメデコルテは、「LINE友だち限定サンプルプレゼントキャンペーン」というLINEキャンペーンを実施しています。キャンペーン内容は、コスメデコルテのLINE公式アカウントを友だち追加すると、サンプル引換券がもらえるというものです。
友だちがLINEキャンペーンで入手したサンプル引換券を使用するには、コスメデコルテ商品を取り扱う店舗に行く必要があります。商品のアピールと友だち登録の獲得、さらに店舗への集客も促せる複合的なLINEキャンペーンの方法です。
キレイノート/LINEお友だち限定キャンペーン
(出典:キレイノートLINE公式アカウント)
(出典:キレイノートLINE公式アカウント)
「旅×キレイ」をテーマにした情報メディアのキレイノートでは、「LINEお友だち限定キャンペーン」を実施しています。こちらは、LINE公式アカウントを友だち追加することで、コスメや人気リゾート宿泊券などが抽選で当たるキャンペーンに応募できるというものです。
キレイノートのような美容・コスメを取り扱うメディアでは、友だちの関心度が高いと思われる商品や宿泊施設のマーケティングと、LINEキャンペーンを連動させた活用方法を採用しています。
[保険]新規顧客開拓の目的にLINEキャンペーンを活用する
住友生命/プレゼントキャンペーン
(出典:住友生命ホームページ)
保険大手の住友生命は、LINE公式アカウント限定の「プレゼントキャンペーン」を実施しています。LINE公式アカウントに登録すると、トクホのドリンクや人気ゲームのアイテムが抽選で当たるLINEキャンペーンです。
プレゼントの内容だけでなく、住友生命のLINE公式アカウントでは、ゴルフや健康といった情報を配信しています。いずれも保険とは直接関係ないものの、ターゲットとなる友だちの関心度が高いと思われる内容です。
こうした友だちに合わせたLINEキャンペーンの実施は、新規顧客開拓の目的にも有効です。
[建設・住宅]ターゲットを意識したLINE限定プレゼントキャンペーン
長谷工グループ/プレゼントキャンペーン
建設・不動産大手の長谷工グループは、LINE公式アカウントで毎月定期的に「プレゼントキャンペーン」を実施しています。キャンペーンの内容は、応募すると抽選で当たる、入浴剤やアイスクリーム、調理器具などのプレゼントキャンペーンです。応募するには、LINE公式アカウントの友だち追加が必要になります。
こちらのLINEキャンペーンの内容は、直接的には建設や住宅、リフォームとは関係ありません。しかし、おそらく女性と思われる、ターゲットの友だちの属性に合わせた内容です。LINEキャンペーンは、こうした友だちの属性に絞った方法のマーケティングにもメリットがあります。
[5つのメリット]LINEキャンペーンが集客に効果的な理由は?
LINEキャンペーンが集客に効果的な理由についてご紹介します。
[メリット①]LINEはユーザー数が多いので新規顧客を獲得しやすい
LINEは日本で最も利用者数が多いメッセージアプリで、2023年3月末時点で月間アクティブユーザー数は約9500万人います(出典:LINE公式アカウント)。これは日本人口の約70%に相当します。そのため、この巨大なユーザーベースを活用すれば、新規顧客を獲得しやすいと言えるでしょう。
LINEユーザーは10代から60代以上まで幅広く、業種やターゲット層を問わずに利用できます。そのため、あらゆるビジネスで新規顧客獲得のチャネルとして活用することが可能です。
[メリット②]LINEはファンを獲得しやすい
LINEは友だち追加や公式アカウントへの登録が比較的簡単で、ユーザーは気軽に企業やブランドとのコミュニケーションを始めることができます。また、その通知機能を活用すれば、定期的にユーザーにメッセージを送ることが可能です。
これにより、ユーザーは企業やブランドの情報をリアルタイムで受け取ることができ、より深い関係性を築くことが可能となります。また、ユーザー自身が友だちや家族にブランドを紹介するチャンスも増え、口コミによるファン獲得にも効果的です。
[メリット③]LINEキャンペーンは低コストで友だちを増やせる
LINEキャンペーンは比較的低コストで友だちを増やすことができます。大規模なマーケティングキャンペーンと比べて、LINEキャンペーンはコストパフォーマンスが高いです。
例えば、特定の製品を購入したユーザーに対して、LINEでの友だち追加を呼びかけるキャンペーンを行うことで、新たな友だちを増やすことができます。これにより、将来的にそのユーザーに対してダイレクトマーケティングを行うことも可能になります。
[メリット④]LINEキャンペーンは既存顧客の離脱防止効果がある
LINEキャンペーンは既存の顧客とのつながりを保つのにも非常に有用です。友だちがサービスを離れようとするとき、LINEキャンペーンを通じて特典を提供して引き止めることができます。新しい情報を伝えることで、顧客のロイヤリティを高め、離脱を防止が可能です。
特に、友だちの属性に合わせたメッセージを送信することで、顧客とのつながりを強化し、友だちの関心を維持できます。
[メリット⑤]LINEキャンペーンはユーザー属性など情報収集にも効果的
LINEキャンペーンを通じて、ユーザーの情報や好み、行動などの貴重なデータを収集することができます。これらの情報は、マーケティング戦略をさらに洗練させるための重要なインサイト(洞察・発見)を提供します。
また、ユーザーから直接フィードバックを得ることで、製品やサービスの改善点を把握し、顧客満足度を向上させるためのアクションを計画することも可能です。これら全てが、企業のビジネス成長をサポートするための重要な要素となります。
[5ステップ]LINEキャンペーン実施の流れ
LINEキャンペーン実施の流れを5ステップでご紹介します。
①目的とターゲットの明確化
LINEキャンペーンの成功の鍵は、目的とターゲットの明確化にあります。目的は、キャンペーンを通じて何を達成したいのか、ターゲットは、そのメッセージを誰に届けたいのかを具体的にします。
例えば、新製品の知名度を上げるためのキャンペーンなら、目的は「新製品の知名度上昇」、ターゲットは「新製品に興味があると思われるユーザー」を設定します。
②目標(KGIやKPI)の設定
目的とターゲットが明確になったら、次は目標を設定します。これは、KGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)とKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)を設定することを含みます。KGIは、キャンペーンの最終的な成功を測定するための目標を設定します。一方、KPIは、その達成に向けて進行中のパフォーマンスを追跡するための指標を提供します。(KPIは、KGIの中間指標です)
例えば、KGIは「新製品の知名度を50%上げる」、KPIは「友だち追加数を20%増やす」など具体的に設定するのがおすすめです。
③キャンペーン内容の企画立案
企画立案では、キャンペーンの具体的な内容を考えます。メッセージの内容、デザインや画像、提供する特典や割引、配信時間など、ユーザーが興味を持ち、行動に移すための要素を練り込みます。ユーザーがキャンペーンに参加しやすい形式(例えば、クーポン配布、抽選イベントなど)を選ぶことも重要です。
④キャンペーンの実施
企画したキャンペーンを実施します。ただし、配信するメッセージのタイミングや頻度に注意が必要です。ユーザーが情報を受け取る適切な時間帯を選び、過度なメッセージ送信によるユーザーのストレスを避けるようにします。
⑤実施したキャンペーンの効果測定
キャンペーンの実施後は、その成果を評価します。これには、事前に設定したKPIを用いてパフォーマンスを測定することが含まれます。
例えば、「友だち追加数」、「メッセージ開封率」、「クリック数」、「コンバージョン数」などの指標を確認します。また、キャンペーンの反応やユーザーのフィードバックを深く分析することで、次回のキャンペーンに活かすことができます。成功した戦略や、改善が必要だった点を理解することは、継続的な最適化と成長にとって非常に重要です。
ご紹介した5ステップを踏むことで、効果的なLINEキャンペーンを計画し、実行し、その成果を測定することができます。このプロセスを通じて、企業はブランドの認知度を高め、新規顧客を獲得し、既存顧客との関係を強化し、ビジネスの成長を推進することが可能です。
LINEキャンペーンの成功に必要なポイント
LINEキャンペーンの成功に必要なポイントについてご紹介します。
LINEキャンペーン実施のデメリットを確認する
LINEキャンペーンは、多くの企業が採用しているマーケティング手法の一つです。しかし、その成功の鍵は、事前にデメリットをしっかりと理解し、適切に対応することです。
LINEキャンペーンはターゲットが限定されやすい
LINEキャンペーンの主なデメリットとしては、まず、ターゲット層の限定性が挙げられます。LINEは若年層を中心に利用されていますので、その他の年齢層へのアプローチが難しいという課題があります。
メッセージの送り方を工夫しないとブロックされてしまう
また、LINEにはユーザーと企業とのコミュニケーションが1対1となる特性がありますが、これが逆にデメリットになる場合もあります。大量のメッセージを一斉に送ると、ユーザーにスパムと感じさせ、ブロックされてしまうリスクがあります。
LINEキャンペーンは、管理の手間がかかるデメリットもあります。これらのデメリットを理解し、適切に対策を講じることで、LINEキャンペーンの成功の可能性を高めることができます。
SNSと連動させて拡散力を補強する
LINEキャンペーンの成功を補強するための重要なポイントの一つは、他のSNSと連動させることです。FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSは、それぞれ異なるユーザー層を持つため、これらと連動させることで、より広範なターゲットにメッセージを届けることが可能になります。
具体的には、LINEキャンペーンの告知を他のSNSでも行い、その中でLINEでのキャンペーンへ誘導するといった方法があります。また、ユーザーが自身のSNSでキャンペーン情報をシェアすることを促すことで、拡散力を大幅に向上させることができます。
ただし、各SNSの特性を理解し、適切なメッセージ作成と配信方法を選択することが重要です。それぞれのSNSが持つユーザー層やコンテンツの傾向を把握し、それに合ったLINEキャンペーンを実施することで、各SNSからの誘導効果を最大限に引き出すことができます。
LINEキャンペーンで効率的に公式アカウントの友だち登録を増やせます
LINEキャンペーンの事例から、集客効果の出るやり方やポイントについて解説しました。本記事でご紹介した業種別のLINEキャンペーン事例は、それぞれが独自の戦略と着眼点を持ち、集客効果を上げるための有効な方法を示しています。
しかし、どの事例にも共通しているのは、ユーザーとのエンゲージメントを深めるためには、適切なターゲティングと、ユーザーの関心を引くコンテンツが必要であるということです。これらのポイントを念頭に置きながら、自社のビジネスに合った最適なLINEキャンペーンを設計すれば、効率的に公式アカウントの友だち登録を増やせるでしょう。
集客とファン化を効果的に実現
LINEマーケティングツールKUZEN
KUZENは、集客とファン化を効果的に実現するLINE公式アカウントの拡張ツールです。
顧客それぞれの嗜好やタイプに合わせたセグメント配信、CRMツール等との柔軟な連携など、高度な機能を網羅。マーケティング施策の立案から効果検証、運用代行まで、継続的なサポートを行い、LINE運用を成功に導きます。
この「こだわり堪能キット」の応募には、サントリーのLINE公式アカウント「おとなサントリー」の友だち登録が必要です。自社商品や製法のアピール、ホームページへのアクセス機会の増加、さらに友だちの獲得と、3つの要素が連動したLINEキャンペーンになっています。