こんにちは!LINEマーケティングツール「KUZEN-LINK」編集部です。
本記事では、小売・サービス業界(多店舗運営)でのLINE公式アカウント活用についてご紹介します。
目次
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗ごとにLINE公式アカウントを運用・管理する方法
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗ごとにLINE公式アカウントを運用・管理する方法についてご紹介します。
店舗ごとにLINE公式アカウントを作るメリット
LINE公式アカウントは、1つのLINEビジネスIDにつき最大100アカウントまで作成できます。
店舗のある地域ニーズに適したキャンペーン実施やクーポンを配信できる[ブロック率低下]
LINE公式アカウントを店舗ごとに複数作成することにより、小売・サービス業界(多店舗運営)の各地域に適した、キャンペーン実施やクーポンを配信できる点がメリットです。
小売・サービス業界(多店舗運営)の各店舗ごとにLINE公式アカウントを複数作成することで、それぞれの地域に適したコンテンツ配信が行なえます。
顧客の住む地域ニーズに沿ったコンテンツ配信であるため、有益な情報となり顧客からの好印象を得られます。その結果、小売・サービス業界(多店舗運営)のLINE公式アカウントに対するイメージも向上するため、ブロック率を下げられる効果もあるのです。
またチャット対応については、友だちが増加すると、店舗共通のLINE公式アカウントでは地域ごとの要望に対して最適な対応が困難になります。一方で、店舗ごとにLINE公式アカウントを複数作成することにより、店舗ごとに最適なチャット対応が可能となるため、顧客満足度向上に繋がるメリットがあります。
店舗ごとにLINE公式アカウントの効果測定・分析が可能
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗ごとにLINE公式アカウントを活用すれば、各地域に最適化されたマーケティング施策が行えます。
加えて、LINE公式アカウントの効果測定・分析についても、小売・サービス業界(多店舗運営)の店舗ごとに行える点がメリットです。店舗ごとに正確な効果測定・分析が行えるため、フィードバックからサービス改善に繋がります。
LINE公式アカウントの活用により店舗ごとに最適化しやすく、キャンペーン・クーポン・コンテンツ配信の精度をさらに向上させられるため、顧客満足度向上の良いサイクルが生まれる点もメリットです。
店舗ごとにLINE公式アカウントを作るデメリット
全店共通のキャンペーン効果が分析しにくい
小売・サービス業界(多店舗運営)では、LINE公式アカウントを活用して全店共通のキャンペーンを行うケースが考えられます。
この場合、店舗ごとにLINE公式アカウントを複数作成すると、全店共通キャンペーンの効果測定・分析がしにくい点がデメリットです。
店舗ごとに友だち獲得(集客)の手間がかかる
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗ごとにLINE公式アカウントを複数作成すると、店舗ごとに友だちを獲得しなければなりません。
LINE公式アカウントで効率的に友だちを増やすには、ランディングページ、店頭、ホームページなどでLINE公式アカウントの存在をアピールしたりURLリンクを記載する方法が有効です。
小売・サービス業界(多店舗運営)でLINE公式アカウントを複数運用するケースでは、こうした友だち獲得の施策を店舗ごとに行わなければならず、手間がかかる点がデメリットになります。
複数のLINE公式アカウントの運用・管理は煩雑で混乱しやすい
小売・サービス業界(多店舗運営)でLINE公式アカウントを複数運用する場合は、各店舗ごとに運用担当者が必要になります。
店舗ごとのLINE公式アカウントの管理は、運用担当者に加えて複数の運用メンバーで行われるケースが多いです。小売・サービス業界(多店舗運営)でLINE公式アカウントを活用する店舗が多いほど、担当者を含む運用メンバーの数も増えていきます。そのため、店舗間の横の連携で運用・管理の混乱が生じやすく、煩雑になりやすい点がデメリットです。
有料プランだとLINE公式アカウントの運用コスト負担が大きくなる
■LINE公式アカウントのプランと料金
フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン | |
月額基本料金 | 無料 | 5,000円 | 15,000円 |
配信できるメッセージ数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージの料金 | 非対応 | 5円/通 | 最大3円/通 |
LINE公式アカウントは、フリープラン(無料)で最大1,000通/月のメッセージ配信を行えます。小売・サービス業界(多店舗運営)でLINE公式アカウントを複数作成すれば、各店舗ごとに毎月1,000通のコンテンツ配信を無料で行えるということです。
しかし、フリープランは従量課金の追加メッセージサービスには非対応なため、1,001通からは有料プランに移行します。LINE公式アカウントのメッセージ配信は、友だち1人につき1通とカウントされます。そのため、友だちが増えるほど一度に配信するメッセージ数も増加し、フリープランの1,000通では不足するケースも出てくるでしょう。
加えて、友だちが増えると、1カ月のメッセージ配信回数も限界に達しやすいです。例えば、友だちが500人になると、月2回のメッセージ配信で上限に達してしまいます。(友だち500人×2回=1,000通)
店舗ごとに1,000人以上の友だちがいる場合は、有料プランが必要となるため、小売・サービス業界(多店舗運営)全体でかかるLINE公式アカウント運用コストの負担も大きくなる点がデメリットです。
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗共通のLINE公式アカウントを運用・管理する方法
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗共通のLINE公式アカウントを運用・管理する方法についてご紹介します。
店舗共通のLINE公式アカウントを作るメリット
1つのLINE公式アカウントで運用できるので効率的に管理しやすい
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗共通のLINE公式アカウントを作成するメリットは、効率的に管理しやすい点が挙げられます。
1つのLINE公式アカウントの運用となるため、担当者や運用メンバーも限られ、シンプルかつ円滑な管理が可能です。
全店共通のキャンペーンを実施しやすい
店舗共通で1つのLINE公式アカウントを運用すれば、全店共通のキャンペーンといったマーケティング施策も行いやすいメリットがあります。
小売・サービス業界(多店舗運営)で店舗ごとにLINE公式アカウントを運用するよりも、全店共通の方がフットワークが軽くスピーディに運用できます。
加えて、全店共通のLINE公式アカウントなので、ランディングページやホームページを活用した友だち獲得施策も行いやすいです。
そのため、全店共通で1つのLINE公式アカウントを運用する方が、設定や運用・管理などにかかる手間やコストを抑えることができます。
LINE公式アカウントを活用して小売・サービス業界(多店舗運営)のOMOソリューションを実現
小売・サービス業界(多店舗運営)でLINE公式アカウントを活用することで、OMOソリューションを実現できます。その理由と、OMOについてご紹介します。
OMOとは?
OMO(Online Merges with Offline)とは、近年注目を集めている新しいマーケティング概念です。OMOは、「オフラインとオンラインの融合」をコンセプトに掲げています。
特に、OMOで重要な点はUI(ユーザーインターフェイス)とUX(顧客体験)にあります。ECサイトなど、インターネットを通じた商品購入は広く一般に浸透しています。
しかし、顧客体験をないがしろにしては、顧客は何度も同じ店舗やECサイトを利用したいとは考えないでしょう。これでは、インターネットを最大限に活用したマーケティングとは言えません。
顧客体験、買い物体験の向上により、顧客の購買意欲を継続的に引き出すことが可能となります。それには、UI(ユーザーインターフェイス)の向上も不可欠です。OMOは顧客の利便性向上によって、オフライン(店舗)とオンラインの融合を目指します。
小売・サービス業界(多店舗運営)においては、OMOソリューションの実現によってDX化が促される点が大きなメリットです。
O2OとOMOの違い
OMOに似たマーケティング概念に、O2O(Online to Offline)があります。O2Oは、「オンラインからオフライン(店舗)への顧客の誘導」がコンセプトです。ランディングページといったWEBサイトやSNSから顧客に訴求し、実店舗での購買行動を促す狙いがあります。
O2Oのコンセプトはオンラインとオフラインが並列に独立しており、単純に顧客を受け渡しているだけです。仮に、店舗への顧客誘導が成功したとしても、買い物体験に問題があれば、期待した成果が得られないのが問題点となります。
OMOはO2Oから一歩進み、オンラインの中にオフライン(店舗)の購買活動を組み込むことを目指すマーケティング概念です。スマホやインターネットを軸としたオンラインの利便性と、店舗の購買活動をリンクさせ、これまでにない快適で特別な顧客体験へと向上させます。
小売・サービス業界(多店舗運営)のOMO実現はコスト負担の大きさが問題
OMOソリューションの実現には、システム間の連携が欠かせません。具体的には、もし仮に小売・サービス業界(多店舗運営)の顧客がLINE公式アカウントを友だち登録したとしても、自社のシステムでは同一人物と判別されないのです。
これは、LINE公式アカウントのLINEユーザーIDと、自社の顧客情報データベースのシステムが紐付けされていないことに原因があります。LINEユーザーIDと自社システムはそれぞれ独立しているので、LINE公式アカウントで友だち登録したとしても、自社システムでは顧客を同一人物と判別できないのです。
そのため、OMOソリューションの実現には、小売・サービス業界(多店舗運営)の自社システムに直接手を加え、LINEユーザーIDと紐付けする改修が必要となります。しかし、この改修にかかるコスト負担の大きさが問題点です。
LINE公式アカウントはID連携によって店舗とオンライン間の相互送客が可能になる
LINE公式アカウントのID連携とは?
LINE公式アカウントのID連携とは、LINEユーザーIDと自社システムの顧客情報を紐付けすることです。ID連携によって、LINE公式アカウントの友だち情報と小売・サービス業界(多店舗運営)の自社システムの顧客情報はリンクされます。
友だち情報と小売・サービス業界(多店舗運営)の顧客情報が連動することにより、OMOソリューションが実現され、顧客体験の飛躍的向上へと繋がる点がメリットです。
LINE公式アカウントの活用により小売・サービス業界(多店舗運営)の顧客体験向上を実現
ID連携を行うことにより、小売・サービス業界(多店舗運営)のLINE公式アカウントのリッチメニューは機能をフルに発揮します。
LINEのリッチメニューとは、メッセージ画面の半分近くを占めるメニュー機能です。非表示設定も可能なリッチメニューは、レイアウトを選べる複数のセルから構成されています。セル内には、URLリンクなど様々な機能を埋め込むことができます。
例えば、小売・サービス業界(多店舗運営)のクーポンやショップカードの発行をLINEリッチメニューに
埋め込めば、顧客は店頭での購入の際に、その場スマホを操作してすぐに利用できます。顧客の利便性向上に加え、小売・サービス業界(多店舗運営)側はクーポン利用を促進でき、店員の工数削減にもなるため業務効率化に有効です。
他にもメガネといった店頭での受け取りが必要な小売・サービス業界(多店舗運営)では、待ち時間検索や受け取り手続きといったサービスを、LINEリッチメニューに埋め込む活用方法があります。
このようにLINE公式アカウントのID連携によって、オンライン(LINE公式アカウント)とオフライン(店舗)が融合し、小売・サービス業界(多店舗運営)のOMOソリューションが実現されます。
小売・サービス業界(多店舗運営)でのLINE公式アカウント活用は1つのアカウントでの運用がおすすめ
小売・サービス業界(多店舗運営)でのLINE公式アカウント活用についてご紹介しました。小売・サービス業界(多店舗運営)においてLINE公式アカウントを活用する際は、マーケティング面では店舗ごとに複数アカウントで運用する方がメリットが大きいです。
一方で、運用・管理面については、1つのLINE公式アカウントで運用したほうが小売・サービス業界(多店舗運営)にはメリットがあります。しかしながら、理想的なのは1つのLINE公式アカウントで運用し、同時に複数アカウント運用の機能性も両立する活用方法です。
加えて、LINE公式アカウントはID連携により、小売・サービス業界(多店舗運営)のOMOソリューションを実現させられます。しかし、ここで大きな問題となるのは既存システムの改修コストとトラブルのリスクです。
この問題の解決には、外部APIの利用がおすすめです。外部APIはLINEユーザーIDと自社システムの橋渡し役となり、既存システムを維持したまま、改修ぜずにID連携を行うことができます。外部APIを活用した方がシステム改修費用よりも低コストで、システムトラブルも回避できる点がメリットです。
1つのLINE公式アカウントでの運用と複数運用の機能性の両立、そして外部APIの利用といった小売・サービス業界(多店舗運営)のLINE公式アカウント活用における問題解決には、支援ツールの活用をおすすめします。