「もっと仕事を早くこなせるようになりたい!」「もっと時間を有効に使いたい!」と考える方も多いのでは?
効率的に仕事を進めることは自分の為はもちろん、会社の業務効率化を考えるにあたっても重要です。
仕事の進め方や時間の使い方については、なかなか人に教えてもらえるものでもありません。
そんな時には、本を参考にしてみてはいかがでしょうか?
効率的に仕事を進めるための考え方やノウハウが詰まった、オススメの本を紹介します。
目次
業務効率化の本選びのポイント

一口に「本」といっても、様々な切り口や内容があり、何を選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。
ビジネス書の選び方として、自分が課題だと感じているポイントを意識して選ぶことがオススメです。
業務効率化について考えた時、例として以下のような切り口が考えられます。
- 仕事に対する考え方やマインドセット
- 効率的に仕事を進める具体的な方法
- タイムマネジメント(時間の使い方)
- コミュニケーション力や伝え方
日々の業務を振り返り、自身の課題を分解して考え、どんな知識やノウハウが必要なのか考えてみましょう。
自分に必要だと思われる内容を取り扱った本から、ぜひ読んでみましょう。
一般的に人気な本・話題の本であるというよりは、「自身にとって必要な内容であるか」「自分が興味を持てる内容であるか」が、ビジネス書選びとしては重要です。
業務効率化に役立つおすすめ本

それでは具体的に日々の仕事に役立つ本を紹介していきます。
前述の本選びのポイントも参考にしながら、自分に合ったビジネス書を探してみましょう。
エッセンシャル思考

本当に重要なことにフォーカスできる思考力を身に付けられる本です。
物事の優先順位や重要度を見極め、無駄を省く思考回路を学べます。
-”最小の時間で成果を最大にする”
-本当に大事なことを見極め、それの実行に集中する
-本当に大事なことに注力するために、その他のことは捨てる
様々なタスクや仕事がある中で、「自分が注力すべき本当に大事なことは何なのか」を見極めることで、効率的にそれに集中することができ、充実感を持って生活できると説いた本です。
なんとなく直面したことをこなしていくのではなく、「やるべきこと」にフォーカスする考え方を教えてくれます。
・やるべきことが多く感じている人
・タスクが多くて、いつも時間がない人
・本当にやりたいことにまで手が回りきらない人
・いろいろやっている割に充足感に欠けると感じている人
イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

生産性の高い人の具体的な問題解決の流れを学べる本です。
問題解決やロジカルシンキングの分野では、特に有名な一冊でもあります。
-生産性の高い人は仕事をおこなうスピードが速いわけではない
-生産性の高い人と低い人の違いは「問題の見極め」をしているかどうか
-課題に当たる前に、解くべき問題を見極めてそこに集中することが重要
直面した問題一つひとつを順にそのまま解くのではなく、「答えを出す必要性が本当に高いのか」を見極めることが、生産性の高い仕事の一歩であると説いています。
「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要性の高さ(=イシュー度)」の高さの見極め方から、その問題へのあたり方、アウトプットの仕方まで、一連の問題解決の具体方法を学べる一冊です。
・短時間で高い成果を出す効率的な仕事術を身に付けたい人
・効率的な問題解決能力を上げたい人
・論理的思考力を身に付けたい人
・ムダな時間を極力排除したい人
「イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」」の購入ページはこちら
無駄な仕事が全部消える超効率ハック

無駄な作業を削減し、必要な部分で効率的に頑張る考え方や方法を学べます。
「生産性の高い仕事」に必要な8つの分野の仕事術のエッセンスを学べる一冊。
-「努力すること」以上に「努力しなくてもすむ工夫」を考える
-何でも頑張るのではなく、頑張り方を変える
-仕事の無駄な作業を減らすマインドセット
効率的な仕事の実行に向けた考え方やスキルを以下の8つに分けて解説されています。
- 時間管理術
- 段取り術
- コミュニケーション術
- 会議術
- 学び術
- 思考術
- 発想術
この一冊で、仕事に必要な考え方から具体的な行動までを網羅しているので、業務効率化について全般的な知識やノウハウが欲しい人には特にオススメです。
仕事に向き合う視点を変えることで、無駄を排除するマインドセットにする57の技がまとめられています。
一つひとつの項目が完結に数ページでまとめられているので、時間がない人でもサクサクと読みやすい点もメリットです。
・短時間で仕事術の要点を知りたい人
・効率的な仕事をおこなうコツを網羅的に把握したい人
・根本的に効率的な仕事を実現する考え方を身に付けたい人
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

”伝説のプログラマー”と呼ばれた中島聡氏が、仕事における時間との向き合い方について徹底的に解説した本です。
「好きなことの思いっきり向き合うため」の時間術のコツを学べます。
-ラストスパートではなく、スタートダッシュで仕事に取り掛かる
-納期までの期間のうちの2割の時間で、仕事の8割を片付ける
-時間を制し、精神的にも身体的にも余裕を持つ
仕事が終わらない理由として、以下の3つが挙げられています。
- 安請け合いをしてしまう
- ギリギリまでやらない
- 計画の見積もりをしない
業務の中で起こりやすい以上の考え方を改め、効率的な仕事をおこなうための正しい時間に対する考え方が解説されています。
エンジニアらしいロジカルな説明もわかりやすく、実際の業務や生活に落とし込みやすい具体的な時間術のノウハウが得られます。
・仕事がいつも締め切りまでに間に合わない人
・仕事のスピードが遅いと悩んでいる人
・毎日残業ばかりでやりたいことができていない人
神・時間術
集中力にフォーカスした時間の使い方を学べます。
集中力の高い時間帯には、集中力を必要とする仕事を、そうでない時間帯には単純作業をおこなうことで、仕事効率を上げ、自由時間を捻出するという考え方を紹介しています。
-時間帯によって変化する集中力に合わせた作業をおこなうことで効率化
-1日で最も集中力の高い起床後2~3時間の間に集中することや勉強を
-昼休みは外食や公園ランチでセロトニンを活性化し、午後の集中力低下を防止
この本の時間の使い方で着目している点は「集中力」で、集中力の変動にあわせて仕事を選定することが効率アップの方法であると説いています。
集中力が高い時間帯に論理的な仕事や資料作成、語学関連の仕事をおこなうことで、効率を2倍以上に高めることができるとされています。
著者である樺沢紫苑氏は、精神科医でもあり、体のメカニズムや脳の機能などに基づいて解説しているので、誰にでもあてはまる論理的な内容になっています。
・仕事をついだらだらとおこなってしまう人
・公使が混同してしまい、プライベート時間を確保できていない人
・心身の健康を保ちながら仕事効率を上げたい人
仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?

いわゆる「仕事が速い人」がおこなっている具体的な方法やノウハウをまとめた一冊です。
すぐに行動に移せる考え方や行動の仕方が紹介されています。
-仕事を早く終わらせるためには確実性を高める
-正しく情報をインプットし、アウトプットのフレームワークを確立して思考速度を高める
-チームでの仕事は「待ち時間」などの無駄を極力減らす努力を
- いかに初動を早めるか
- 1つ1つの作業をどのようにスピードアップさせるか
- チームでの仕事効率はどのように上げるか
- 「仕事の早い人」の思考のフレームワーク
など、様々なアプローチで仕事効率を高めるテクニックや考え方を学べ、すぐに実践に移せるノウハウがたくさん紹介されています。
個人で今すぐ変えられる仕事術はもちろん、チームとして仕事を速く進める方策について述べられている点も有意義な一冊です。
・「仕事の速い人」と自分の違いが何なのか疑問に思っている人
・すぐに実践できる仕事術を知りたい人
・個人だけでなくチームとしても仕事効率を上げたい人
「仕事事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?」の購入ページはこちら
伝え方が9割

提案やお願いに対し、「イエス」をもらいやすい具体的な考え方やテクニックを解説した本です。
これまで「ノー」と言われていたような場面でも、伝え方を意識することで「イエス」を引き出せるということを教えてくれます。
-伝え方は技術であり、感動的なコトバは作れる
-正しく情報をインプットし、アウトプットのフレームワークを確立して思考速度を高める
-チームでの仕事は「待ち時間」などの無駄を極力減らす努力を
仕事をお願いする場面や何かを提案する場面など、この本のテクニックや考え方を活かせるビジネスシーンは多く存在します。
コミュニケーション方法を見直し、「イエス」を多くもらえるようになれば、それだけでも仕事はスムーズに進み、効率化できると言えるでしょう。
部下を持つ人やマネジメント層・プロジェクトリーダーなど人をまとめる立場の人なら、特に参考にできそうな内容です。
・提案やお願いをうまく相手に伝えられない人
・コミュニケーション力を上げたい人
・人をまとめる立場・チームで仕事を進める人
やり抜く力 GRIT(グリット)

どんな困難でもやりぬく力の重要性と、その力を身に付ける方法を説いた本です。
才能やスキル以上に、それらを伸ばし目標を達成するためには「諦めない姿勢=GRIT」が重要であると解説されています。
-努力をしなければスキルは向上しない、スキルがあっても努力がなければ達成できない
-困難を対処するのは才能ではなく「諦めない」態度(=GRIT)
-究極的な関心を持つことでGRITが身に付く
困難にぶち当たることやうまくいかないことはビジネスの上でもよくあります。
苦しい状況でもやり抜く力がなければ、すべてがとん挫してしまいます。
業務効率化を目指す上でも、同じことがいえるでしょう。
この本は、”業務効率化”を直接的に目指すノウハウではありませんが、継続して物事に取り組み、目標を達成させる考え方を教えてくれます。
ビジネスやプロジェクトに取り組むための基本的な姿勢を学ぶと言う意味で、有効な一冊です。
・何事も諦めてしまいがちな人
・物事を継続するコツが知りたい人
・困難や逆境に立ち向かえる人間になりたい人
まとめ:業務効率化に足りない知識やノウハウは本で補おう

自身の経験や知識だけでは足りないと感じるときや、もっとノウハウが欲しいと思うときは、やはり本が有効です。
すぐに役立つ的なテクニックが知れる本から、マインドセットや思考を学べる本など、切り口は様々といえます。
自身の仕事における課題や疑問を明確にし、それに応えてくれそうな本を探すことも重要です。
同じような切り口でも著者の方によって、着目する点や議論のメインテーマが異なるので、要約やレビューを参考にしながら共感できる本を選ぶこともオススメです。
ビジネス書は仕事はもちろん、生活や人生にもポジティブな影響を与えてくれるので、積極的に活用していきましょう。