みなさんも使っているSNS、LINEはチャットボットでも使えるというのをご存知でしょうか。
日本で8割の人が使っているといわれる、LIINEでチャットボットを対応すると、色々な世代にアプローチできるので、多くの企業が顧客の接点を増やそうと、LINEチャットボットを始めています。
本記事ではLINEチャットボットのメリットと企業事例を紹介しますので、LINEチャットボットを検討している方は、是非ご覧ください。
目次
LINEチャットボットとは
2021年1月にNTTドコモ モバイル社会研究所によれば、代表的なSNSの利用率(月に1回以上利用)について調査した結果、LINEが最も多く81.1%となっています。
LINEチャットボットは、メッセージ上で動作するチャットボットのことをいいます。
例えば、LINEでの企業アカウントでFAQの対応をしたり、企業のアンケートをとったりすることが可能です。
LINEチャットボットを使えば、企業や個人からLINEを使用しているユーザーに自動でアプローチすることができます。
LINEチャットボットの種類3つ
LINEでチャットボットを実現するには、どのような設定や種類が必要でしょう。
LINEチャットボットを作るには、LINEが提供するWebサイトから設定する必要があります。
LINEチャットボットの種類は
- 応答メッセージ
- AI応答メッセージ
- Messaging APIを利用したチャットボット
の3つがあります。
それぞれ紹介していきましょう。
LINEチャットボット①:応答メッセージ
一番簡単に作れるチャットボットといえるでしょう。
定型的な回答を入力すれば、特定の質問がきたら、入力通り、コメントを返すものになります。
例えば、「こんにちは」と入力されたら「こんにちは」と返したり、まずコメントをもらったら、いらしゃいませといったように、回答が決まっているパターンに有効なチャットボットです。
LINEチャットボット②:AI応答メッセージ
AIが判断し、質問に対して、柔軟に回答するものです。
回答にいくつか選択肢がある場合に、有効に使えます。
例えば、今日の天気は?と聞かれたら、今日の天気情報を回答することが可能です。
一般的な回答には、向いていますが、サービスに応じた回答や、サービスの内容そのものについての、臨機応変な対応は難しいといえるでしょう。
LINEチャットボット③:Messaging APIを利用したチャットボット
Messaging APIを使用したチャットボットは、外部のサービスやツールを連携させるものになります。
蓄積されたデータベースを使用したチャットボットの回答や他サービスのAIを活用したチャットボットを実現したい場合は、こちらを使用することになります。
一般的に企業が使う場合は、チャットボットのカスタマイズやサービス導入して使用することが多く、その場合はこちらを利用することになるでしょう。
LINEチャットボットを使うメリット4つ
LINEチャットボットを使うメリットは
- 全世代とコミュニケーションがとれる
- ユーザーと手軽にやりとりできる
- ユーザーの情報が獲得できる
- 長期間、コミュニケーションがとれる
の4つがあります。それぞれ紹介します。
全世代とコミュニケーションがとれる
LINEは、日本で幅広い世代の方が使用しているツールです。
その為、LINEのチャットボットを使用すれば、全世代の方向けにアプローチができます。
例えば、シニア向けの商品のアンケートをとりたい時、高校生向けの新商品のアンケートをとりたい時など、同じSNSを使えることはメリットがあるでしょう。
LINEは、全世代に向けたコミュニケーションツールといえます。
ユーザーと手軽にやりとりできる
LINEは、チャット機能、スタンプ機能、他にも機能がたくさんありますが、なんといっても気軽にやりとりできるのが特長といえるでしょう。
その為、ユーザー自身もチャットなどをやりとりするのに、抵抗は少なく、手軽にやりとりできます。
例えば、新商品のアンケートでも、特典があれば、回答してみようと思う方も多いはずです。
通常の路上のアンケートよりも、非常に気軽にモニターができ、効率的といえるでしょう。
LINEであれば、気軽なやり取りでアンケートを回収することができます。
ユーザーの情報が獲得できる
チャットのやりとりで、ユーザーの趣味嗜好がわかります。
チャットボットの会話の内容を分析することで、どのようなものに興味があるのかわかります。
例えば、クレジットカードの問い合わせの際、事前にユーザーの年代や性別を入力し、FAQを回答します。
そうすると、世代毎のFAQ情報が取得でき、どのようなものに興味があるかわかります。
チャットボットのやり取りでユーザーの情報が獲得でき、マーケティングデータとして活用できます。
長期間、コミュニケーションがとれる
LINEで、企業アカウントがフォローされると、ユーザーに定期的にアプローチできます。
これは、顧客接点を増やそうとしている企業にとっては、メリットがあります。
例えば、TV CMでは、何度もCMを流しますが、CMも見ない可能性があるでしょう。
LINEは、アカウントがフォローされれば、ユーザーに何度も通知することができ、確認したかどうかもわかります。
LINEには、長期的にユーザーとコミュニケーションがとれるメリットがあります。
LINEチャットボットの活用事例 7選
それでは、チャットボットとして魅力的なLINEの事例を見ていきましょう。
LINEの事例は業界毎に
- コンビニ業界 ローソン
- エンターテインメント業界 「ぱちタウン」
- 運輸業界 日本郵便
- コンサルタント業界 ケインズアイコンサルティンググループ
- 旅行業界 エアトリ
- 人材業界 リクルートジョブス
- 出版業界 新興出版社
の7つを紹介します。
事例①:コンビニ業界 ローソン
ローソンLINE公式アカウントでは、AIの『ローソンクルー♪ あきこちゃん』がおトク情報を教えてくれる他、オセロや将棋、占いなどのゲームで遊ぶことができます。
たくさん話しかけるとあきこちゃんとの仲良し度が上昇し、色々な機能を楽しめる工夫をしています。
ネットを通じて実際の店舗への来店を促す「O2O」(Online to Offline)施策の一環として開始。
LINE上でのクーポン配布のほか、オリジナルスタンプの提供などLINEの特性を生かした企画を展開してています。
事例②:エンターテインメント業界 「ぱちタウン」
「ぱちタウン」というパチンコ・パチスロ関連の専用ポータルサイトを運営しています。
ユーザーにもっと手軽に見ていただくために、LINEの中でアプリのように開ける『ぱちタウン@』というサービスをリリース。
『ぱちタウン@』導入店舗数は、目標の400店舗に対して、導入後たった半年で目標を達成し、現在では、多くのホールで利用されています。
ユーザーにとっても、ホールごとのアプリをインストールする手間なく、お気に入りのホール情報が見られる点が便利と評判なサービス。
LINEで手軽に質問ができるのはもちろん、リッチメニューに近隣の駐車場情報を記載するなどのホールの工夫によりユーザビリティも向上しています。
(参考:パチンコホールとユーザーがつながるLINE×チャットボットで、 パチンコ業界をもっと盛り上げる 「ミライ」をつくる)
事例③:運輸業界 日本郵便
利用するユーザーの利便性を向上し、不在再配達率の改善の課題がありました。
ゆうパックのお届け予定日時を案内し、ユーザーが受け取り日時や場所を変更できる「e受取アシスト」のサービスをLINEで実現。
結果として、発送元とLINEの登録データのマッチング率が95%以上を記録し、ゆうパックを活用しているあるEC事業者は、不在再配達がサービス開始前に比べて3~4%ほど削減の実績があります。
事例④:コンサルタント業界 ケインズアイコンサルティンググループ
ケインズアイコンサルティンググループは、士業法人を母体とした総合コンサルティング企業です。
お客様との接点を増加させるため、オーナー様専用の公式LINEアカウントとして「ケインズアイLINEサポート」を開設。
「ケインズアイLINEサポート」の強みは、高機能かつ難しい操作に慣れていないオーナー様でも簡単に操作できるシンプルな設計。
実際に
・時間や場所を問わず、気軽に問い合わせができるようになった
・公式LINE上で自動的に問題を解決できたので、電話する必要がなくなった。
という声もあり、ユーザーからの評価が高くなっている。
「情報発信」や「問い合わせの対応」など、オーナーコミュニケーションを一元化できる環境を整備しています。
(参考:「KUZEN-LINK」を搭載したコンビニオーナー向けLINE公式アカウント「ケインズアイLINEサポート」、オーナーコミュニケーションを一元管理)
事例⑤:旅行業界 エアトリ
オンライン旅行事業、訪日旅行事業とITオフショア開発事業を手掛ける株式会社エボラブルアジア。
格安航空券・飛行機チケット・LCC(国内線)の比較サイト「エアトリ」です。
国内航空券販売でのお客様からのお問い合わせにおいて、チャットとAI(人工知能)のテクノロジーを活用し、LINEやFacebook Messengerでのお問い合わせ対応をしています。
オペレーターを介さず、また場所と時間に縛られずに、いつでもお問い合わせ頂くことができるようになり、お客様の利便性が向上し、オペレーションコストを削減しています。
事例⑥:人材業界 リクルートジョブス
リクルートジョブズが企画・運営する、アルバイト探しの求人メディア「フロム・エー ナビ」は、LINEのチャット機能でアルバイトを探せるサービスを始めています。
チャットボットとAI(人工知能)を使い、利用者が働きたい地域や職種を文章で送信すると、コンピューターが該当する求人情報を自動応答。
利用者が同アカウントに登録すると、求人情報サイト「フロム・エー ナビ」のキャラクターとチャットができます。
ユーザーは、コミュニケーションを行いながら「フロム・エーナビ」のバイト情報などを得ることができます。
事例⑦:出版業界 新興出版社
新興出版社は、教育系の出版物・サービスの制作・販売を行う企業です。
購入者と直接つながるための有効な仕組み・チャネルとして、2年前に書籍購入後のお客様とつながるための窓口として公式LINEを開設。
購入者様の質問やお問い合わせに対応し、かつ購入者様に有益な情報を届ける仕組みを構築。
2年間で登録ユーザー数は37,000人、導入前のアナログの時期と比較すると100倍以上に相当する購入者様と接点が生まれています。
(参考:公式LINEを利用して書籍購入者様との接点が急増、 ユーザー登録者数は2年間で100倍に!)
LINEチャットボット事例を参考に、効果的に顧客とつながろう!
LINEチャットボットの事例やメリットを紹介していきました。
LINEは、全世代とつながるので、企業側にとってメリットがあるチャットボットといえるでしょう。
LINEチャットボットは、LINEがWebサイト等で詳細に手順を説明しているので、気軽に始められます。
興味があれば、是非、初めてみましょう。
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