Pythonを使って業務効率化!メリットや特徴から具体的な業務事例まで

Pythonを使って業務効率化!メリットや特徴から具体的な業務事例まで

プログラミング言語として注目されているPython(パイソン)。

なかなか深く理解できていない方も多いと思いますが、実は社内業務の効率化としても活かせるのです。

今回はPythonというプログラミング言語の特徴から、業務効率化への活かし方まで、詳しく解説していきます。

目次

    業務効率化とは

    業務効率化とは

    業務効率化とは、既存の仕事のやり方を工夫したり見直したりすることで、これまでよりもさらに効率的かつ生産性の高い仕事を目指す活動です。

    一般的に、業務における「ムリ・ムダ・ムラ」をなくしていくことが効果的であるとされています。

    業務における「ムリ・ムダ・ムラ」とは、 以下の通りです。

    • 従業員一人ひとりに対しムリな量の仕事が任されている
    • 業務フローの中にムダなプロセスや作業がある
    • 作業担当者それぞれの仕事の質にムラがある

    一般的に業務効率化に一番効果的なのは、作業の自動化です。

    外部システムや外部ツールを採用するケースも多いですが、簡単な作業であれば自社による内製でも自動化を目指せます。

    Python(パイソン)とは

    Pythonとは

    Python(パイソン)とは、1991年にオランダ人のグイド・ヴァンロッサムというプログラマーによって開発された、オープンソースで運営されているプログラミング言語です。

    プログラミング言語として、読みやすく書きやすいことに重きを置かれた言語なため、初心者でも比較的習得しやすい言語です。

    組み込み開発や、Webアプリケーション、デスクトップアプリケーション、人工知能開発、ビッグデータ解析などを制作でき、すでに多くの企業やサービスで使用されています。

    Pythonのメリット

    Pythonのメリット

    Pythonは、初心者でも扱いやすいプログラミング言語ですが、具体的にどのような点がメリットなのでしょうか。

    数あるプログラミング言語の中でも、特徴となる点を挙げてみます。

    オープンソースである

    Pythonは、誰でも無料で使用できるオープンソースという点が大きなメリットでもあります。

    開発環境を無償で用意できるので、気持ちさえあれば誰でもすぐに取り組むことが可能で、プライベートからビジネスまで、どの場面でも活用できるプログラミング言語です。

    Pythonで作成したアプリやシステムなどの配布や商用利用も自由です。

    無償といえどその実績もさることながら、多くのことが実現できるので、ビジネスの場面でも申し分のない機能性といえます。

    ライブラリが豊富

    Pythonは、 汎用性の高いコードをまとめたプログラム である「ライブラリ」が用意されているので、一からすべてのコードを作成する必要がありません。

    またこのライブラリは、現在数万以上の数が公開されています。

    これほど豊富なライブラリがあるため、よくある機能を実現したい場合には、ライブラリを利用しながらコード作成ができるので、プログラミング作成がしやすく、大きな間違いも比較的少ないといえます。

    コードが少なくて済む

    誰でも「読みやすい書きやすい」ことに重きを置いた言語であるため、比較的短いコードでプログラミングができる特徴があります。

    文法がわかりやすく覚えやすいということもあり、近年ではプログラミング入門として小学生が学ぶこともある程です。

    また誰が見てもわかりやすいように見た目も工夫されており、自分でコードを記述しやすいのはもちろん、人が書いたコードも読みやすく解読しやすいので、引継ぎなども比較的しやすいといえるでしょう。

    AIと組み合わせられる

    Pythonは、人工知能(AI)の開発に使えることで有名なプログラミング言語です。

    近年では、様々な企業にてAI学習や機械学習の分野で活用されており、YouTubeやInstagramなど様々な大手企業における実績もあります。

    AIや機械学習に用いられるディープラーニング技術に長けており、これらの開発に向いています。

    Pythonでできること

    Pythonでできること

    Pythonで実際にできることにはどんなものがあるのでしょうか。

    具体的にできる作業を把握し、業務に活かせるかどうか検討してみましょう。

    スクレイピング

    スクレイピングとは、Webサイトから情報を収集する作業のことをいいます。

    毎日情報が更新されているWebサイトから、都度情報収集をしなくてはならないという場合には、自動化することで業務効率化が可能です。

    また競合サイトやWeb上で拾えるデータを集め、分析業務に活かすこともできます。

    エクセルやワードの操作

    業務でよく使うエクセルやワードでおこなう作業を自動化することも可能です。

    どの企業でもどの部署でも使用するアプリケーションだからこそ、自動化できると効率的に業務を進められるでしょう。

    Pythonでできるエクセルやワード作業は多岐に渡りますが、よく行われる作業としては、以下のようなものが自動化できます。

    • データの読み込み
    • データの書き込み
    • データ処理
    • グラフ化
    • Excelマクロの実行
    • 印刷設定

    PDFやメールの操作

    Officeのその他のアプリケーションの操作もPythonで自動化が可能です。

    定期的にメール送信がある場合や、PDFによる大量の資料作成を行う場合などに重宝します。

    Outlookのメール作業はもちろん、Gmail専用のAPIもあるので、Gmailの操作も可能です。

    デスクトップアプリケーション・Webアプリケーションの開発

    Webアプリケーション、Android端末用スマートフォンアプリ、PC向けのデスクトップアプリなど、様々なアプリケーション開発ができます。

    アプリケーション開発においては、ひな型が用意されているので、ゼロからプログラミングをおこなう必要がなく、不具合が起きた場合も比較的対処しやすいです。

    一般的に大規模なアプリ開発にはDjango(ジャンゴ)、小規模なアプリにはFlask(フラスク)と呼ばれるフレームワークが頻繁に使用されています。

    Pythonで効率化できる業務事例

    Pythonで効率化できる業務

    Pythonでできることを踏まえ、実際にあり得る社内の業務や作業に照らし合わせてみると、以下のようなことができます。

    Pythonとエクセル

    エクセル内の動作はもちろん、エクセルとPDF、Wordを組み合わせた業務の自動化も可能です。

    • VBAを実行
    • SUMやIFなど各関数の作成
    • 部分一致する文字列(セル)の数をカウント
    • Excelの顧客データからWordの差し込み印刷
    • Excelデータから請求書(PDF)を自動作成

    PythonとPDF

    PDFへの出力はもちろん、面倒なPDFからのテキスト化や画像抽出も自動化できます。

    • Excel・WordからPDF変換
    • PDFのテキストを読み込み
    • PDF内の画像を取得しフォルダに保管
    • PDFテキストを読み込みExcel変換して一覧化

    PythonとWeb

    Pythonが得意とするスクレイピングの業務は、手動でおこなうと毎日数時間を要してしまうことも多いので、デイリー業務であれば、積極的に自動化を検討したいところです。

    • 検索上位10位までの見出しを取得しエクセルに出力
    • ヤフオクのデータをエクセルに出力
    • WebサイトからCSVを取得しフォルダに保管
    • 競合他社のメディアデータの自動分析
    • Web上にある特定のデータの自動通知

    Pythonとメール

    定期的なメール送信業務や、メール回収・データ作成といった業務はよくある仕事です。

    手作業でおこなうとヒューマンエラーも発生しやすい単調な作業でもあるため、Pythonによる自動化がやはり便利です。

    • Outlookでメールを作成し自動送信
    • Outlookでの受信メールを一覧化
    • リストへ個別メールを連続送信

    Pythonで業務効率化を実現する方法

    Pythonで業務効率化を実現する方法

    Pythonで業務効率化を進めるためには、準備が必要です。

    運用を開始するまでのステップを解説します。

    1.Pythonによるプログラミングを習得する

    まず、Pythonというプログラミング言語についてある程度学ぶ必要があります。

    前述した通り、様々なプログラミング言語の中でも比較的扱いやすい言語なので、初心者の方でも習得しやすいと言えるでしょう。

    オフラインでのプログラミングスクールに通うのはもちろん、最近ではオンラインでのスクールも多いので、気軽に独学しやすい環境が整っています。

    書籍などを活用しながら独学も十分可能です。

    以下のサイトでは、一部は無料で学習することもできるので、Pythonの学習におすすめです。

    • Progate
    • ドットインストール
    • Python-izm
    • Aidemy
    • paiza

    2.Pythonの環境構築する

    Pythonを自身のパソコンにダウンロードすることで、いつでも好きなプログラムを開発できる環境を整えられます。

    本格的な開発の前に、環境構築を整えましょう。

    1. Pythonの公式サイトにアクセス(https://www.python.org/)
    2. ページ上部の「Downloads」からダウンロードをおこなう
    3. ダウンロードされたファイルを開く
    4. Add Python 3.6 to PATH」にチェックを入れてインストールを開始
    5. インストールが完了

    大まかには上記の流れで、ローカル環境でPythonを扱える準備が整います。

    3.目的にあったコードやライブラリで業務効率化

    ローカル環境での開発環境が整ったら、実際に望むシステムを開発していきます。

    必要な作業内容をしっかり整理し、目的にあったライブラリを活用しながら、開発を進めていきましょう。

    ライブラリは膨大にありますが、よく使う代表的なライブラリを一部紹介します。

    データ交換json
    数学計算math
    データ解析pandas
    画像処理Pillow
    日付や時間datemite,dateutil
    カレンダーcalendar
    グラフ生成mathplotlib
    正規表現re
    機械学習sklearn

    まとめ:業務効率化の内製化にも活用できるPython

    業務効率化の内製化にも活用できるPython

    Pythonは、その扱いやすさが大きな特徴でもあり、誰が読んでも比較的解読しやすい言語なので、自動化システム作成の内製化に向いています。

    エクセルやワード、メール、Webなど、日常的によく使う一般的な業務はPythonで自動化が可能です。

    費用や時間もそんなに大きくかからず取り組めるので、業務の自動化を安価で実現したいと考える企業では、ぜひ検討してみてください。

    またPythonは、どの業務にも活かすことができ、またプログラマーとしてのスキルにもなるので、従業員の個人目線で見た場合にも、将来的に有用なスキルになることは間違いないでしょう。