LINE公式アカウントを活用したチャットボットの特徴や始め方を紹介

「LINEチャットボットって何ができるのかな?」

「公式アカウントを活用してチャットボットを作りたい」

このようなお考えはありませんか?

LINEチャットボットは、顧客満足度の向上や業務効率化に役立つプログラムです。外部サービスと連携することで、さらに便利な使い方ができます。

本記事では、LINE公式アカウントを活用したチャットボットに関する以下の内容を紹介します。

  • LINEチャットボットの種類
  • LINEチャットボットの始め方
  • LINEチャットボットの活用事例3選

LINEチャットボットを活用する際の注意点も解説しますので、導入を検討している方はぜひ最後までご一読ください。

目次

    LINEで使えるチャットボットとは

    LINEチャットボットは、ユーザーの問い合わせに自動で応答するプログラムです。LINEの公式アカウントから設定することで、プログラムの知識がなくても簡単に導入できます。

    LINE公式アカウントで用意されている料金プランは、以下の3つです。

    1. フリープラン・・・・・・月額固定費 無料
    2. ライトプラン・・・・・・月額固定費 5,000円
    3. スタンダードプラン・・・月額固定費 15,000円

    支払い方法は、「LINE Pay」「請求書」「クレジットカード」の3種類から選べます。

    無料プランでも豊富な機能を使うことが可能です。無料プランと有料プランでは、メッセージを送れる数が異なります。

    • フリープラン・・・・・・1,000通/月
    • ライトプラン・・・・・・15,000通/月
    • スタンダードプラン・・・45,000通/月

    誰でも無料から始められるため、まずはフリープランから利用してみるのがおすすめです。

    ※本記事で紹介した各プランの内容は、2022年3月時点の情報です。

    LINE公式アカウントを使ったチャットボットの3種類

    LINE公式アカウントを使ったチャットボットには、大きく以下3種類があります。

    1. LINEの応答メッセージを使って作成する方法
    2. AIの応答メッセージを使って作成する方法
    3. Messaging APIを使って開発する方法

    このうち「LINEの応答メッセージを使って作成する方法」と「AIの応答メッセージを使って作成する方法」は、プログラミングの知識が必要ありません

    一方で、Messaging APIを使う方法はプログラミング言語を使って開発します。手間はかかるものの、より性能の高いチャットボットを開発することが可能です。

    ベンダーに委託する方法もある

    自社でプログラミングに詳しい人材が不足している場合には、ベンダーへ依頼することも方法の1つです。

    シナリオ型とAI搭載型があり、どちらを選択するかによって導入にかかる費用も変わってきます

    シナリオ型の開発を依頼する場合、初期費用が5,000円〜20万円、月額利用料は3万円程度です。AI搭載型を依頼する場合、初期費用が100〜300万円、月額利用料は20〜50万円が金額相場です。

    別でライセンス料や契約料が必要なケースもあります。ベンダーへ依頼する際は、複数社をピックアップして機能や費用を比較検討するのがおすすめです。

    LINE公式アカウントを使ったチャットボットの始め方

    ここで、LINE公式アカウントを使ったチャットボットの始め方を紹介します。

    1. LINEの管理画面上で設定する
    2. Messaging APIを利用して開発する

    それでは1つずつ見ていきましょう。

    LINEの管理画面上で設定する

    プログラミングの知識不要で簡単に始められるのが、LINEの管理画面上で設定する方法です。

    LINEチャットボットを作成したいアカウントでログインし、管理画面のメニューから簡単にメッセージを設定できます。

    LINE管理画面上で設定できるのは、以下の2種類です。

    1. LINEの応答メッセージを使って作成する方法
    2. AIの応答メッセージを使って作成する方法

    「LINEの応答メッセージを使って作成する方法」は、特定のキーワードをあらかじめ設定し、該当キーワードが送信されるとメッセージが自動で返信されるものです。

    「AIの応答メッセージを使って作成する方法」は、送信された内容をAIが判別し、適切なメッセージを自動返信する仕組みです。

    なお、以下の記事では画像付きでLINEチャットボットの作り方を解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

    LINEチャットボットの作り方3つを解説!メリットや業界別の活用事例も紹介

    Messaging APIを利用して開発する

    JavaScriptやPythonなど、プログラミング言語を使って開発する方法です。専門的な知識が必須になりますが、独自のチャットボットを開発できます。

    Messaging APIを利用した開発は、シナリオ型とAI搭載型の2種類です。AI搭載型はAIが学習しながら回答パターンを見つけるため、より幅広い問い合わせに対応できるようになります。

    LINE公式アカウントを活用したチャットボットでできること

    LINE公式アカウントを活用したチャットボットでは、以下のようなことができます。

    • お問い合わせ対応の自動化
    • 豊富な機能の活用
    • マーケティング

    それぞれ詳しく見ていきましょう。

    お問い合わせ対応の自動化

    「お客様対応に追われて大変……」「複数のユーザーから同じような質問が届く」という悩みを感じたことがある人もいるのではないでしょうか。

    チャットボットを導入すれば、よくある質問に対して予めメッセージを作成し、自動で回答することが可能です。

    1つ1つの問い合わせに手動で返す必要がなくなるため、お問い合わせ対応の工数を削減できます。

    ユーザーは24時間365日いつでも手軽に問い合わることが可能です。チャットボットなら返信もすぐ届くため、顧客満足度の向上が期待できます。

    豊富なコンテンツの活用

    LINEチャットボットは、豊富なコンテンツがある点も魅力的です。

    例えば予約機能を使えば、チャット上でレストランの予約がおこなえます。アンケート機能を活用することで、ユーザーのニーズや悩みを把握することも可能です。

    ゲームおしゃべり機能もあり、ユーザーにとって親しみやすいアカウントを提供できます。豊富なコンテンツを有効活用して商品・サービスの改善につなげていきましょう。

    マーケティング

    マーケティングの観点からも、LINEチャットボットの活用は効果的です。例えば、チャット上でクーポンや来店特典を付与することで顧客育成に役立ちます。

    事前に設定した複数の質問に回答してもらい、ユーザーに合った商品を紹介するサイトへ誘導することも可能です。

    LINEチャットボットの活用事例3選

    ここからは、LINEチャットボットの活用事例を3つ紹介します。

    • ローソン
    • ライフネット生命
    • LivingD

    各企業でのアイディアを、ぜひ参考にしてみてください。

    【事例1】ローソン

    出典:株式会社ローソン

    ローソンは、公式キャラクターを活用したLINEチャットボットを運用しています。

    キャラクターとの会話の中でクーポンが配布されたりキャラクターとの将棋ゲームを楽しめたりと、ユーザーが喜ぶ施策を多く用意しています。

    キャラクターを活用することで、親しみやすいアカウントになっていることが特徴です。ローソンのLINE公式アカウントは、2019年時点でフォロワー数2,500万人を越すアカウントへと成長しました。

    ローソンでのLINEチャットボット活用事例について詳しく見る

    【事例2】ライフネット生命

    出典:ライフネット生命保険株式会社

    ライフネット生命は、顧客接点を増やすためにLINEチャットボットを導入しました。

    どの保険が合うか1分で分かる「ほけん診断」や、生年月日・性別・保険商品を入力して分かる「保険料見積もり」などの機能が用意されています。

    また、営業時間内であれば保険プランナーに直接チャットで相談できる有人切り替えも可能です。

    LINEチャットボットを導入したことにより、子どもがいて対面での相談が難しい人や窓口での会話が苦手な人も気軽に相談できるようになりました。

    ライフネット生命でのLINEチャットボット活用事例について詳しく見る

    【事例3】LivingD

    出典:第一建設株式会社

    LivingDは、第一建設株式会社のコーポレートブランドです。LivingDでは、住まいと暮らしに関する相談がしやすいようLINEチャットボットを導入しました。

    住宅ローン借入の可否やインテリアコーディネートの相談など、漠然とした内容から細かな内容までチャット上でゆっくり相談できます。

    「〇〇市周辺の分譲地を教えてください」「住宅ローンの手続き方法が知りたいです」などと送信すれば、担当者に細かく説明してもらうことも可能です。

    24時間いつでもメッセージを送れる仕組みにすることで、気軽に相談しやすい環境を提供しています。

    LivingDでのLINEチャットボット活用事例について詳しく見る

    LINEチャットボット活用時の注意点

    LINEチャットボット活用時の注意点は、以下3つです。

    1. 複雑な質問への対応には向いていない
    2. 「応答メッセージ」とチャット機能を併用できない
    3. 継続的なメンテナンスが欠かせない

    それぞれ解説します。

    複雑な質問へは対応には向いていない

    基本的に、LINEチャットボットは事前に作成した回答を返信する仕組みです。そのため、複雑な質問への対応には向いていません。

    より深い悩みを抱えるユーザーに対しては、有人対応に切り替える導線を用意しておくことがおすすめです。

    「応答メッセージ」とチャット機能を活用できない

    LINE公式アカウントの仕様上、「応答メッセージ」と同時にチャット機能を活用できません。

    もし同時に活用したい場合は、AI応答メッセージやMessaging APIを利用して開発したチャットボットを選択しましょう。

    継続的なメンテナンスが欠かせない

    LINEチャットボットは、メンテナンスを継続することで質の高いサービスを提供できます。顧客ニーズに合わせてメッセージ内容を適宜更新することも重要です。

    継続してメンテナンスができるよう、専用スタッフを配置するのがおすすめです。

    LINEチャットボットは外部サービスとの連携がおすすめ

    LINEチャットボットは、公式アカウントから設定することで誰でも気軽に始められます。LINEチャットボットをより有効活用するために、外部サービスとの連携がおすすめです。

    LINEチャットボットと連携できる外部サービスを使えば、LINEの機能と一緒に外部のサービスも使えます。

    高度なAI学習機能も使えるため、より精度の高いサービスを構築できます。

    株式会社コンシェルジュでは、LINEと連携できる「KUZEN」を提供しています。リッチメニューやPUSH通知など様々な機能を活用することが可能です。

    導入を検討されている企業様は、「お問い合わせ」から気軽にご連絡ください。

    LINEチャットボットを事業活用して業績アップにつなげよう

    今回は、LINE公式アカウントを使ったチャットボットについて紹介しました。LINEチャットボットは業務効率化顧客満足度の向上に寄与するため、多くの企業で導入されているプログラムです。

    LINE公式アカウントは誰でも無料で始められるため、今回お伝えした内容をもとにぜひ作成してみてください。

    弊社ではノーコードAIチャットボット「KUZEN」を提供しています。プログラミングの知識がなくても、LINEと連携できるチャットボットを構築することが可能です。

    少しでも関心のある企業様は「お問い合わせ」から気軽にご連絡ください。